就業規則を導入されたお客様へのインタビュー 名古屋市医療法人様
名古屋市医療法人 様
事務局長にお話を聞きました。
-- 就業規則を導入されようと思ったきっかけは?
私どもの病院には、以前から就業規則がありました。労働基準監督署に尋ねたり、書籍で調べたりして、自分で作ったものです。また、病院の組織の変更や法改正がある都度、見直しもしてきたつもりです。しかし、法改正が行われる度に、自分で見直しをすることへの限界を感じていたことも事実です。というのも、自分で調べて作ってみたものの、「法律に準じた内容になっているのか」、「ちゃんと法改正の内容を網羅しているのだろうか」、「法違反はないだろうか」、「同業者である他の病院はどのように対処しているのか」など、今後、病院が発展していく中で、自分で就業規則を整備し続けていくことに悩むようになりました。
そして、平成22年4月の労働基準法の改正を機に、専門家に頼もうと考えるようになりました。この時の改正は、主に労働時間に関するものでした。加えて、私どもの病院は、中小企業と違い、適用が猶予されませんでした。また、私どもの職員は、医師、看護師、薬剤師、その他のコメディカル(放射線技師、理学療法士、栄養士など)および事務員という構成です。その中の、看護師だけを見ても、外来と病棟では、それぞれ労働時間が違います。このように、病院の複雑な労働時間を背景に、法定割増賃金率が引き上げられたことへの対処をすることと、法に合ったルールに見直すことで、風通しの良い職場を作りたいと考えました。
-- 就業規則を知り、導入するまでに、何か躊躇したことがありましたか?
平成19年に先生のセミナー『会社を伸ばす人材、潰す人材の見極め方』を受講しました。その中で、就業規則の重要性を知りました。お話しの中で、特に、病院に合った就業規則を備えることで、トラブルの芽を事前に摘むことができる、というお話しが印象に残りました。というのも、私どもの職員の通勤圏は狭いので、気持ちよく働ける職場環境の実現を第一に考えているからです。セミナーでお話しされていたことは、実践的でスグにでも使えるテクニックだと思いました。ですから、特に、導入する際、何かに躊躇したということはありませんでした。
-- 金額についても、そうですか?
はい、金額についても、です。躊躇したことは何もありませんでした。
-- 就業規則を導入する際、最後に決め手となったのは何でしたか?
セミナーでのお話しもそうですが、経営者である病院側に立った考え方が、貫かれているからです。というのも、私どもでは、先に述べたように、さまざまな職種の職員がおり、彼らに気持ち良く働いてもらいたいと考えています。また、雇用も守って行こうと考えています。それには、まず、病院側が守れる約束をするということが前提になるとのお話しでした。つまり、病院側が守れない約束をしてしまうことは、彼らとの信頼関係を損なうだけでなく、トラブルの火種となってしまうということです。このことがセミナーを受講して理解できましたので、経営者側の立場で考えてみえる先生に、私どもの就業規則をお願いすることにしました。
-- 実際に、就業規則を導入されてからどうですか?
病院のルールが一冊にまとめられていて使いやすいです。「こんなとき、どうすればいいのか?」といった疑問点も、就業規則を見るだけで解決するようになりました。たとえば、看護師は、知識や技術だけではなく、「どのように振る舞ったらいいか」という接遇面もサービスの一つになります。ですから、看護師も、患者さんに対して、どう振る舞えばいいのかわからないと、戸惑いや不安を感じてしまいます。それを解消するのに、就業規則に定めている行動指針が役立っています。私どもでは、就業規則を導入してから、看護師が一層、自信を持って仕事に取り組むことができるようになりました。どこに何が書いてあるのか、わかりやすく項目ごとに整理された就業規則は重宝しています。就業規則を運用する病院側も、就業規則が適用される職員側も、使いやすいので満足しています。
また、運用する病院側として、職員を採用するときや職員が退職するときの準備が効率よくできるようになりました。私どもでは、職員の職種が多いので、書類もたくさんあります。就業規則に付属した書式では、「どの職種には、どんな様式が必要なのか」、「この場面では、どんな書式を使ったらいいか」が一目瞭然です。特に、採用時の書式は、採用ミスを減らすことに貢献しています。たとえば、採用時に、書式に書いてあることに沿って一つずつ確認をすることで、これから一緒に仕事をする人とのコミュニケーションがうまく取れるようになりました。採用するときに、病院側と、これから職員になる人との間に齟齬を生じさせないことは、将来のトラブルを発生させないようにする点で重要だと考えています。
就業規則が出来上がって、病院側も、職員側も大変満足しています。
-- ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。